- 新興市場が成長性の高さを示す
- アジア系自動車メーカーの米マーケットシェア拡大
- スクラップインセンティブや新車補助金制度により、短期的な減少に一定の歯止め
- トヨタ、販売台数世界一の座を維持
2009年5月14日 ミシガン州サウスフィールド- R. L. Polk &Co.(Polk)による最新の市場調査によると、乗用車の世界販売台数は前年比で14.7%下落し、5,520万台に落ち込み、悪化する経済状況のため、2012年まで自動車業界は世界的な景気後退を抜け出せないという見込みである。当該市場調査は、2009年4月までの各国の販売・登録台数、自動車メーカーの生産計画、世界経済動向、推定GDP成長率、原油価格や車両所有の社会的価値情報に基づいて、市場調査及び市場傾向予測を集約したものである。
Polkは、世界自動車産業の長期的成長が、中南米、中欧、東欧、アフリカ、そして最も成長の著しいアジア(日本を除く)と、中近東などの新興市場から始まり、2015年以降は新興市場での需要が、飽和状態にある北米、西欧そして日本の先進国合計の需要を超えると予測している。
PolkアナリストのUwe Biastoch(Director of global forecasting)は、「消費者人口の急激な増加により、中国やインド等の新興市場を成長促進の重要な要素として考えている。タタ自動車の低価格車Nanoの様に、市場に合った革新的な製品を打ち出せるメーカーが、新興市場での成功を成し遂げることができる。」と、述べた。
Polkは、これらの新興市場が現在の経済危機から抜け出すのは、先進国よりも3年早く、新興市場の自動車販売台数は、2011年に2007年代の台数を超えるが、先進国は2014年までその可能性は低いと予測している。
米国は、今日の経済危機により大きな打撃を受け、新車販売台数が過去最高だった2000年の1,750万台から、2008年は1,320万台と落ち込み、2009年では更に下落が加速し1,000万台に留まる予想。また、2009年は米メーカーの米国市場支配が終焉を迎える。アジア系自動車メーカーが47%のマーケットシェアを獲得し、米メーカーは44%へと減少し、残り9%は欧州メーカーとなると予測される。
西欧諸国は、北米地域との比較では、ドイツやイタリアにおけるスクラップインセンティブ等の新車補助金制度により、下落幅を短期的ではあるもののミニマイズすることに成功すると考えられる。西欧市場では自動車販売台数が、2008年から2009年に9%落ち込むが、米国とカナダでは24%下落する見通しである。
PolkアナリストのUlrich Winzen (Chief analyst)は、「現在の米市場は、クライスラーの米連邦破産法11条の適用申請後であり、GMも今後の見通しが付いておらず、変動期に直面している。オバマ政権が今後、欧州各国の先導に続き、古い車両から環境を考慮した新車に乗り換える消費者を優遇する様な近代化戦略が、どのような結果をもたらすのかを注視する必要がある。」と、述べた。
世界規模においてトヨタは、2020年まで12%のマーケットシェアで安定し、販売台数世界一の座を維持する見込みである。フォードとGMの世界マーケットシェアは、2000年から2008年にかけ、およそ5ポイントずつ落ち込んだが、2012年まで両社とも更なる落ち込みを示すと見込んでいる。一方で、Volkswagenは、今後3年間で1ポイント近く獲得する見通しとなっている。Biastochは、「Volkswagenは中国進出の成功により、世界中での成功を促進するであろう。2009年内には、GMとの過酷な競争が予想されるが、世界シェア第二位の座を獲得する見込みだ。米国のスクラップインセンティブ等の新車補助金制度が通れば、GMに一時的な良い変化が訪れるかもしれない。」と、述べた。
R. L. Polk &Co.による最新の市場調査は、Polk Knowledge Centerにて閲覧・ダウンロードすることができます。
http://www.polk.com/TL/MS_200905_VehicleDemand.pdf
コンタクト先:
R. L. Polk Japan KK
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